鰻飯(鰻丼と鰻重)

鰻飯とは、御飯の上にうなぎのかば焼を載せた日本料理の一種です。
使用する食器によって、大まかには鰻丼と鰻重に分けられています。
食べる前にタレをかけ、薬味として山椒の粉を振りかけるのが一般的とされています。
本来、鰻飯は鰻丼飯(うなぎどんぶりめし)の略称で、鰻丼と同じものを指していたようです。
これは、近世風俗史の基本文献とされている「守貞謾稿」に述べられています。
ただし、同資料が編纂された当時、そもそも重箱に入った鰻飯が存在していなかったことは、考慮に入れておく必要があるようです。
また、鰻重を重箱に入れたものではなく、ご飯の下にも鰻を敷いて重ねたものとする地域や店舗もあります。
鰻飯は「まんめし」とも呼ばれ、関西地方の方言でうなぎを意味している「まむし(まぶし)」の語源となったとも言われています。
ただ、これには異説も存在しています。鰻丼の並と上、あるいは鰻重の松竹梅の違いは何なのでしょうか。
当然ながら、並が安くて上が高く、松竹梅では、梅が安くて松が高くなっています。
では、その値段が違う理由はどこにあるのでしょうか。
これは、まさに量にあるということです。要するに、牛丼屋の並と大盛りと同じ意味なのです。
値段が高くなりますと、量が増えるということです。ただ、牛丼屋との違いは、値段が上がって増量するのは蒲焼きで、ご飯はあまり増えないということでしょう。
また、天然物と養殖物で差別化している店もあるかもしれませんが、基本的に値段は量に比例しているということです。
うなぎが食べられ始めた頃、つまり江戸中期には、鰻丼とか鰻重というものはなかったそうです。
元々は、うなぎのかば焼とご飯を別々にして食べられていたということです。江戸時代末期になりますと芝居小屋でも食べられるようになって、冷めないようにと丼が用いられるようになったそうです。
大正時代に入って、陶器の器ではなくもっと高価な器(漆塗り)、つまり重箱が登場してきました。
ですから、歴史の順に並べますと、鰻の蒲焼、鰻丼、鰻重となります。
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