輸出規制問題

うなぎ消費大国の日本の前に立ちはだかったのは、野生動植物の保護を目的に国際取引を規制するワシントン条約です。
日本で消費されるうなぎ50~70%は、ヨーロッパで稚魚を採取・中国に輸出・成魚まで養殖・中国内でかば焼きに加工・日本に出荷という流れで生産されていると言われています。
ワシントン条約が問題にしているのは、ヨーロッパ産ウナギが1970年代の1%程度まで減少している点で、資源保護のために輸出規制をかける方向で調整が進められているということです。
国内のスーパーなどに出回っている安価なうなぎのかば焼きは大半が上記のルートで生産されていますから、もし規制を受けますと、価格高騰は避けられない情勢となるでしょう。
というような論評もありましたが、2007年、EUがヨーロッパウナギの絶滅を危惧したことから、シラスウナギの輸出規制する方針を発表してワシントン条約締約国会議でEU案が可決規制が確定しました。
これによって、中国経由の輸出規制が始まることになります。
また、台湾も日本への過剰な輸出に対して、現地の養殖業者などが輸出規制を要望しているということです。
日本側も国産シラスウナギで成り立っている業者と、輸入物に頼っている業者の対立があって、一致した意見表明が行えない状況になっています。ですから、全般的にうなぎ価格の高騰は避けられないと言われています。
日本うなぎが激減して、ヨーロッパウナギに供給先が移りましたが、今では、そのヨーロッパウナギが激減してしまったということです。
EUの人たちは、ほとんどうなぎを食べないようですが、生物の多様性とか地球環境の観点から、種の絶滅を懸念しているようです。
うなぎだけでなく、海産物の値段はこれから上がる一方だと予想されています。
この輸出規制は日本にとって厳しいもので、クジラ、マグロ、そしてうなぎなど慣れ親しんだ味が高値の花になるのは残念ですが、地球規模で考えますと将来の子孫のために仕方のないことかもしれません。
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